山スキーで大日岳

 3年前からこの時期は偶然再開したスキーにはまってしまい、人混みの中、削り取られた山肌でのゲレンデスキーに
ウツツを抜かしていた。

スキーの爽快さは滑り落ちるスピードと状況判断による自らの技術を駆使したターンにある、と思う。
が、スピードが出ると怖いし、雪面等の状況に即座に応じた板の操作は簡単には習熟できはしない。

雪山は楽しい。純白の雪に覆われた斜面に自分の足跡をつけて一歩一歩登ってゆく。
誰もいない稜線から澄んだ大気を通して遙か彼方に浮かぶ山並みを望見する。
帰りはもちろん雪の斜面の下りとなる。雪の下りは早い。しかし、せっかくの雪の斜面、滑れたらいいだろうなぁ 
との思いから、山歩きを主とした山スキーとして製造、その後中止されたロシのフリーベンチャーの後継機である
STCのショートスキーを手に入れた。




 このショートスキー、緩斜面のゲレンデで、ゲレンデスキー用ブーツで2〜3本滑ったのみ、山スキー用の兼用ブーツ
(ツアーブーツと言うらしい)では試しもしていない。
シールは貼りもしていなく、当然シール歩行は未経験のままだった。

 渡りに船とはこのことか、天候と積雪量を勘案しながら山スキーのデビューを狙っていたときにTsutomu氏から

      「大日 行きまっせ〜」のメールが入った。

 自宅から2時間余りで高鷲ICを降りR156交差点手前のコンビニ着、Tsutomu氏も程なく着いてそれぞれの車で
ダイナランドへ向かった。
ダイナランドは初めてである。センターハウス直下の駐車場に止め、山スキーは初めてなので忘れ物がないか気を
遣いながら準備した。


【月日】  1月21日(日)  〜 前日はノロ尾、大御影 山頂宴会 その前夜は、俗な宴会2次会あり ・・・・

【メンバー】 Tsutomu氏 SHIGEKI

【コースタイム】

 ダイナランドβライナー終点 8:10 → 前大日 9:10 →  大日ヶ岳山頂その他 9:40〜13:20 →

 ダイナランド駐車場 14:55


 スキー場トップまでは安直にリフト利用、1回券2枚を購入すると、係の人から登山届を出すよう促され。
すぐ横のカウンターに用意された届け出用紙に記入して提出した。
登山者の多さを伺わせる。

 スキーを履くといきなり後ろへこけそうになり仰け反る。
山用のショートスキーはゲレ板のようには行かない。
リフトトップの右手に上からの整備されたゲレンデが広がっている。
これは隣の高鷲スノーパークのゲレンデ、端っこをシール歩行で登っていく。
シールはなかなかのもの、雪の斜面を登っていけるし、スキー板なので沈むこともない。
Tsutomu氏からシール歩行のアドバイスを受ける。
なるほど、なるほど、「持ち上げずに前へ滑らすんやな」

 ダイナの上、スノパゲレンデの端をエッチラスキーで登る。




 御嶽 乗鞍 北ア が 浮かんでる。

 高鷲スノパのゲレンデから樹林へと入っていく。
ゲレンデ直近だが、大きなブナのある雰囲気のいい樹林だ。
前大日の手前で若い二人のスキーヤーが先を行く。青空をバックにした白い稜線に長めのスキー板を担いだ青年二人、
なかなか絵になる。
ショートスキーをエッチラ漕いでいるおっさんとは何かが違う。

右手前方に気になる山容が見える。かなりの迫力である。
T氏に聞こうとも思っていたその時、T氏が「白山が大きいでしょう」と話しかけてきた。う〜ん 言われてみれば・・
それにしても見慣れた鈴鹿からの青空に浮かぶ丸みを帯びた白い山並みとはエライ違いだ。

 白山  別山   スキーで軽やかに登るTsutomu氏

一旦下ることとなり、当然滑って行く。
しかし、シールを付けたままでのショートスキーでの滑降は全く感覚が分からず、ヘッピリ腰でズルズルと進み、
予想とおり不様にコケた。
初めてスキーを履いた時のようだ。情けない。
ひと登りで丸くて広い360度展望の開けた大日岳頂上に着いた。

文句なしの大展望 御岳 乗鞍 北アルプス 白山 越美等有名無名(私が知らないだけ)の山々が青空をバックに
浮かび、俊立している。

この展望に満足して(誰でも大満足すること間違いない)ゆったりモードだが、Tsutomu氏はパウダー滑走に気が走ってる。
ちょっと一滑りと言ってはパウダーを満喫しては、シールを貼り直して登り返してくる。
汗だくになって、「フワフワですよ〜 暑い〜 ビール飲みます」とのこと。

 その間、せっかくスキーを履いて来たんやからと、なだらかそうな北西斜面を滑りかけたがフカフカ新・深雪で板が
潜り込んで滑りにならない。
後から来た若手のスキーヤーとボーダーが遙か下方から息を切らせて板を担ぎ上げてくる。
   「ロクに滑れんのにあんなしんどい目はかなわんなぁ」
ほんの十数mトロトロと下って(決して滑ってとは言えるレベルではない)登り返した。

その後は、言わずと知れた宴会突入
雪のポカポカ山頂で、ビール、菊水、無頼派小僧、大展望はこの上ない贅沢なアテだ。
しばらく山談義の後、Tsutomu氏はまたまた滑りに行く。
ひとり酔いしれる・・いや 360度見渡す山々と乾杯してたら  最後は酔い潰れた・・・。




 むかつきはスッキリさせたが、フラフラで帰途につく。もちろんスキー
最初はもどかしかったが、少しは慣れたこともあり、往路で登った急斜面は、みんなの踏み跡で固まっており、
気持ちよく滑れた。

 
 お〜〜 かなり上手やなぁ この人 ! 
                   
 かっこエエわ〜  ・・・・  ン ん   オレや!


 山スキー デビュー戦はほろ苦く、楽しく、そして素晴らしい1日となった。


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