天狗塚から三嶺

〜 つつじサンゴの笹海を泳ぐ 〜





【年月日】平成19年9月26,27,28日
【山域】 四国 剣山系
【天候】 曇り 晴れ 晴れ時々曇り 山稜はガス多し
【アプローチ】
26日
    自宅17:05 =(竜王IC 尼崎IC 明石大橋 鳴門IC 板野IC 美馬IC)
    R438 見ノ越P 22:35  313km
27日
    見ノ越P 6:35 = 西山林道登山口 7:23
28日
    P15:00=久保=R439 K32 かずら橋 K45 西いや道の駅 = R32
    大歩危  小歩危  徳島自動車道井川池田IC17:15 = 徳島IC18:00
    = 鳴門IC = 竜王IC 22:00

【コース】
27日
    林道P 8:10 − 1476P 9:10/30 − 天狗峠分岐 10:45 − 天狗塚 11:30 −
    お亀岩 12:45/13:30 − 西熊山 14:05 − 三嶺 16:15 − ヒュッテ 16:30
28日
    ヒュッテ 7:40− お亀岩 10:45/11:10− 分岐11:35/12:45− P 14:30


 頑丈そうな小屋の中にいても、感じられるほどの風が吹いていた。
2重サッシの窓から見ると暁の笹原にガスが流れている。
ご来光はあきらめていたが、目覚め後ひといきついたことだし、散歩に出かけた。
北側の緩い斜面の端まで行くと、ちょうど、その時だった。
 穏やかな稜線のシルエットは次郎笈だろう、その横から輝きを増しながら日が昇ってきた。
笹原の海に、珊瑚礁のように点在するこめつつじが赤く染まっていた。

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 秋の気配がしてきた。もうあといくつ渓を歩けるだろう、と考えつつ、たまには陽を浴びながら展望の稜線を辿りたい。
と思ったからでもないが、笹の海、展望の尾根歩きを目指して、車を走らせた。
山に行くのに、高速に乗って西に向かうのは、初めてではないだろか 

 海を渡ったハイウェイオアシスは、最後となった5人での家族旅行のなつかしいところ。
美馬からの国道438号線は、渓谷にへばり付いたような家屋を縫って通した厳しい道路だ。
最終の葛篭集落を越えてからは、急に高度を上げるため、ヘアピンカーブが続く。
スキー場を越えてしばらくで、突然現れた土産物屋と駐車場、折れたポールのテントで酔い眠った。

 ここ見ノ越は、縦走の下山箇所と考えているので、朝から反対側の登山口まで車を走らせなければならない。
下山後のことを考えて偵察しながら行く。
まず、バスはない。ヒッチするにも車が走っていない。
どうしょうか と思いながら、祖谷川沿いの一応国道から橋を渡って、上りの林道をかなり奥まで来てしまった。
ここまで来たら、土産物屋で自転車を借りてダウンヒル、と言う案もほぼ不可能となってしまった。
何とかなるだろうで歩き始める。が、最後は、往復ルートもありだ。

 植林を過ぎると樅の樹林、その中にりっぱなダケカンバの木が混じる。
樹林帯を抜けると笹原に灌木が点在する。
あいにくのガスで遠望が効くのはほんの一瞬でしかない。

    樹林帯の中でひときわ目立った
    これが ダケカンバ ?
       天狗峠手前の斜面



 天狗峠でザックをデポして、天狗塚へ向かう。
全容はガスで見ることができないものの、他の「天狗」と名する山と同様、鋭鋒である。戻って、縦走路を行く。前方のピークを巻いているのは分かるが、どんどん下る、急でもある。地形図とコンパスで確認してやっと納得した。

お亀岩でプシューランチ、この時点で次郎笈、剣への縦走はあきらめ、三嶺まで行っての往復ルートに決めた。
なだらかな山頂の西熊山から笹の被ったルートを巻いて大岩でまたもや、大休止とした。
時折、ガスが切れて陽を浴びた笹の稜線が美しい。

 山頂はガス、少し下ってガスの切れるのを待つと、池と小屋がフェードインするかのように霧の中から現れた。
荷物を置いて、水を確保する。
この水場の往復がこの日一番のアルバイトだったように感じた。

    天狗塚はガスで見えなかった    滴を纏った ヤマラッキョウ
   ほんの一瞬の晴れ間      一輪だけ咲いていた シクコフウロ


 木の香りのする小綺麗な小屋は誰も来ず、一晩独占状態だった。
小屋に入ってからの楽しみは、もちろん 「メシと酒」だ。
メニューは、鳥野菜味噌鍋の特別バージョン、と言っても、具にする野菜を換えただけだがこれが大当たり、大満足のおいしさだった。
酒は、ビール そして 「無頼派小僧」名前がいい。 
さらにそのコンセプトは、「媚びない。」 これもいいのだ。
しかし、ご心配なかれ、尖んがっていそうな味は、まろやかでいい香りのする酒なのだ。

       シルエットは次郎笈     月とガスの中の三嶺
      なかなか楽しませてくれた     三嶺からの帰るルート


ご来光を拝し、好天を期待したが三嶺の頂上では、またガス、こうなると帰りたいモードで来た道をぼちぼち戻る。
上空は晴れているが、南側から湧き上がるガスは、途切れそうでなかなかスカットしない。

西熊山を下って、お亀岩に乗って休憩、単独男性が多くなザックを背負って三嶺方向へ歩いていった。しばらく巻き道を登って天狗峠に着いたら、昨日はガスに隠れていたた天狗塚の山姿が青空に浮かぶ雲を突き刺すように見えた。
振り向くと、昨日、今日と歩いた三嶺までのたおやかな笹の稜線が姿を現していた。

   天狗峠まで戻ってきたら、ガスがあがった。

   三嶺までの稜線 剣、次郎の稜線も
       天狗塚

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